カカオニブとは? ハッピースーパーフードの秘密に迫る!

カカオニブとは?

チョコレートやココアなどのカカオ製品の起源となる食材が『カカオニブ』です。
近年では栄養価の高さと手軽さから欧米をはじめ日本でも人気が高まっているスーパーフードです。

カカオについて

カカオについて

学名:Theobroma cacao
※Theobroma(テオブロマ)はギリシャ語でTheo(神の)broma(食べ物)を意味します。

俗名:カカオ
科目:アオイ科
食用の部位:種子(豆)・パルプ(果肉)

産地:赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上の、しかも年間を通じてその上下する範囲がごく狭い、高温・多湿な地方で栽培される熱帯植物です。
中南米・西アフリカ・東南アジアで栽培されています。

カカオの特徴カカオは言わずと知れたチョコレートの原料になる植物です。
カカオの木は1年を通して花を咲かせ実を付けます。この実はカカオポッドと呼ばれ、成熟するまでに約6か月かかります。

この果実の中にある種がカカオ豆と呼ばれるもので薄い果肉でおおわれています。
カカオにはクリオロ種・フォラステロ種・トリニタリオ種という3つの主要な品種があり、世界中で広く栽培されています。

この中でもクリオロ種(CRIOLLO)という種が最も希少とされており、世界全体のカカオ市場に占める割合は10%未満と言われています。クリオロ種のカカオ豆は品質が良く、苦みが少ないのが特徴です。
独特の芳醇な香りが有り『フレーバービーンズ』とも呼ばれています。

 

カカオニブとは?

カカオニブとは

カカオ豆を砕いたあとに皮を取り除き、豆の胚乳部分だけとなったものがカカオニブです。
日本ではカカオニブの呼び方が一般的ですが、海外ではカカオニブスと呼ばれます。
ニブスというのは細かく砕くという意味です。

食べ方はそのままスナックとして食べたり、スムージーやサラダなどのトッピングに使用します。
手軽にカカオそのままの風味と栄養成分を摂る事が出来るので美容・健康のために世界中の多くの人に愛用されています。

カカオニブができるまで

【収穫~カカオニブが出来るまで】

  1. カカオポッドを収穫する。
  2. カカオの選別をする。
  3. カカオポッドを割り果肉ごとカカオ豆を取り出す。※白い部分が果肉です。
  4. カカオの実を自然発酵させる。※発行の過程で種子の中の成分が変化し、カカオ豆の特有の香りが醸成されます。
  5. 天日乾燥をする。※天日で一定の水分を乾燥により取り除きます。
  6. カカオの実を選別する。
  7. 加熱殺菌をする。※カカオの実に含有する微生物などを殺菌します。
  8. ハスクと呼ばれる外皮をはがして最終選別をする。
  9. カカオニブの出来上がり♪

※上記はペルーでの工程となり、産地等によって若干工程が異なります。

 

カカオからできるもの

カカオからできるもの

【カカオからできるもの】

カカオニブができた後にチョコレートの原料となるカカオマスなど様々なカカオ食材が加工により生み出されます。

カカオマス

カカオニブには脂肪分(カカオバター)が多く含まれており、これを細かく砕くとドロドロとしたペースト状のカカオマスとなります。これがチョコレートの材料となるものです。カカオマスには約50%のカカオバターが含まれています。液状になったものはカカオリカーと呼ばれます。

カカオバター

カカオマスからプレス機で一定量の脂肪分を取りのぞいたものがカカオバターです。こちらもチョコレートの材料となります。カカオバターにはオメガ6系脂肪酸のオレイン酸などの不飽和脂肪酸が含まれています。

カカオパウダー

カカオマスからカカオバターを取り除いた残りを固めるとカカオケーキとなります。このカカオケーキを細かく粉砕し粉末状にしたものがカカオパウダーです。こちらもチョコレートの材料となります。ピュアココア・純ココアとも呼ばれます。市販の甘いココアは調整ココアと呼ばれ砂糖・乳製品などが含まれています。

 

カカオニブの栄養成分

【栄養成分の宝庫!カカオニブに含まれる栄養成分】
カカオにはポリフェノールが含有しているという事は広く知られるようになりましたが、それ以外の栄養成分も豊富で栄養価の高いスーパーフードと言えます。

カカオポリフェノール

エイジングケア成分が豊富に含まれています。健康維持や美容にオススメです。

テオブロミン

カカオ特有の苦み成分でホッとしたい時に嬉しい栄養成分です。

フェニルエチルアミン

恋の媚薬とも呼ばれる成分で恋愛しているときと同じような高揚感や幸福感を感じると言われています。

ミネラル

マグネシウム・鉄分・亜鉛・銅など日常生活で不足しがちな栄養素を摂る事ができます。

食物繊維

水に溶けない不溶性の食物繊維のリグニンなどが含まれています。

 

カカオニブのアレンジ例

【カカオニブ初心者のかたでも楽しめるレシピをご紹介。】
カカオニブはそのままでも食べることが出来ますが、甘みがない分、苦みや渋みが強くかんじることが有ります。
そんな時にアレンジして美味しく食べられるレシピをご紹介いたします。

■はちみつレモンジンジャースイーツwithカカオニブのレシピ

はちみつレモンジンジャースイーツwithカカオニブのレシピ

■手作りRawハイカカオチョコレートのレシピ

手作りRawハイカカオチョコレートのレシピ

まとめ

カカオニブを加工する事によって、私たちになじみ深いチョコレートの原料となるカカオマス・カカオバター・カカオパウダーなどが作られる事がお分かりになったかと思います。
すなわちカカオ・ココア製品の元になるのが【カカオニブ】という事になります。カカオニブはそのまま食べても良し、トッピングなどのアレンジなども良しと幅広く楽しめるスーパーフードです。

栄養成分については心とカラダの両方に嬉しい成分が豊富に含まれていますので、皆さまのウェルビーイングライフの守り神として、ぜひ食生活に摂りいれてみてください♪