クリオロ種のカカオニブについて

希少品種クリオロ種のカカオについて

SUPER FOODS TRADINGで取り扱っているカカオニブをはじめ商品全てにクリオロ種のカカオを使用しています。

クリオロ種のカカオは「カカオの王様」「フレーバービーンズ)とも呼ばれている希少な品種で、豆の味と香りが上質であるとされておりカカオ市場では【高級カカオ】として珍重されています。

今回はこだわりの【クリオロ種】のカカオについて解説致します。

【カカオとしてのグレード】

ヨーロッパでは、他の種類の豆では再現できないような、香りや味に特徴のあるカカオ豆を「ファイン・カカオ」と呼び、アメリカでは「フレーバーココア」と呼ばれています。

このタイプのカカオは、クリオロ種とトリニタリオ種が該当し、フルーティ、フローラル、ナッツ、モルティなアロマとフレーバーを持っています。

その風味は特徴的で、世界の他のカカオとは一線を画しています。この種のカカオは、グルメなダークチョコレートの製造に使用され、製品に特別な味と香りの特徴を与えるために使用されます。ベネズエラの「クリオロ」、トリニダード・トバゴの「トリニタリオ」、エクアドルの「ナシオナル」などは、上質なフレーバーカカオの代表格です。

世界の生産量の約90〜92%を占めるフォラステロ種のカカオは「普通のカカオ」で、クリオロ種やトリニタリオ種の「上質なカカオ」や「香り高いカカオ」は、世界全体の5〜8%に過ぎず大変希少なカカオとして知られています。その希少性故にカカオ豆自体の原料価格は、普通のカカオよりも高値で取引されています。

【クリオロ種のまがいもの】

クリオロ種はファインカカオとしてチョコレート愛好家の中では、その味と香りから垂涎の的になっています。

普通のカカオであるフォラステロ種を使用したチョコレートと比較した場合、クリオロ種のチョコレートは高級品の位置づけとなります。

クリオロ種のカカオは主にヨーロッパのチョコレートメーカーで多く使用されていますが、その風味と希少性故に商品価格を高く設定できるので、まれにまがい物が存在しています。

例えばクリオロ種使用と謳いながら、実際は他の品種だったり、クリオロ種と他の品種をブレンドしたものを100%と謳っているようです(カカオに精通している方は一発で本物かどうか分かるそうです)。

【クリオロ種100%を求めて】

SUPER FOODS TRADINGがこだわっているクリオロ種のカカオニブは南米ペルーのサティポという地域で収穫されたもので、ペルーの大手メーカーで最終加工されたものを輸入しています。サティポではクリオロ種のカカオが農家全体の70%で栽培されています。

MINAGRI(ペルー農業灌漑省)と民間研究所の調査によると、クリオロ種のカカオを栽培しているグループがこの地域にあったそうです。また同調査によると、サティポ地区に最初に植えられた品種群があったことがわかっています。

入植者の中には品種を維持している者もいれば、他の品種との交配を行っている者もいました。また、入植者に追われた原住民は、ジャングルの深い場所に行き、そこでクリオロ種の木を植えたことも注目すべき点です。

ペルーのカカオ原料のサプライヤーは2006年に、サティポ農業省と協力して、この地域のカカオ栽培と既存の品種の状況をDNA解析等により診断を継続し、遂にクリオロ種を栽培している農家を特定しました。同社はこの農家を有機クリオロ種カカオプログラムの一員として招待し、現在も共同作業を続けることで希少なクリオロ種を収穫しています。

SUPER FOODS TRADINGではこのプログラムで守られたクリオロ種100%のカカオニブを今後も使用して参ります。