カカオの栽培地域

カカオの栽培地域について

カカオニブの起源となるカカオの木は熱帯地域で栽培されています。赤道の北緯15度から南緯15度の間で商業的に栽培されています。しかし、赤道から北の23°26’(北回帰線)と南の23°26’(南回帰線)の間の亜熱帯の緯度まで見られます。年間の平均気温は23℃~30℃で、最適温度は25℃です。栽培地域は海抜1,200mまでで、最適は海抜500~800mです。また、年間の平均相対湿度は70%から80%が必要です。下記地図のラインが引かれている地域がカカオを栽培している地域で『カカオベルト』とも呼ばれています。

 

管理可能な最小・最大の降雨量はそれぞれ1,400mmと3,000mm、最適な降雨量は1,500mmから2,500mmで、サイクル全体で高い分布を示しています。水不足への耐性が低く、100mm以下の月には水不足になり、開花や葉の出芽に影響が出ます。

カカオの栽培には、生産サイクルを通じて持続的な強風から逃れる必要があり、森林の木を防風林として利用することが重要です。

光量は生産サイクルによって異なり、栽培作物(4年未満)では40~50%、生産作物(4年以上)では60~75%となっています。

その物理的特性によると、土壌の深さは0.60~1.50メートルが望ましいとされています。土壌の質はローム、クレイ・ローム、サンド・ロームが望ましい。7 重い粘土質の土壌は、通気性や水の浸透性が悪いため、あまりお勧めできません。土壌の空隙率は20%~60%で、良好な保水性が見られます。水はけの良さは必須であり、望ましいものです。

水位が1.5メートル以上の深さにあり、平坦でわずかに起伏のある地形で、傾斜が25%以下であること。

カカオの木は、高い森の木の陰になると、高さが10メートルにもなります。果実(穂軸)は長さ15cm~25cmで、30~40個の種子が入っており、発酵・乾燥させるとカカオ豆になります。鞘は主幹と天蓋の枝から芽生えます。カカオの木は、植えてから4〜5年で生産を開始し、数十年にわたって生産を続けることができます。

出典:Estudio del CACAO en el Perú y en el Mundo “Alimento de los dioses”(Carlos Lineeo)Lima, julio de 2016

まとめ

カカオ豆はこれらの限定された条件をクリアできる地域、中南米・西アフリカ・東南アジアで生産されています。

日本では沖縄などでカカオの栽培が実験的にされていますが、商業的に利用できる量を収穫できるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

国産のカカオが出荷されるようになったら、是非国産カカオニブの風味と香りを楽しんでみたいものです♪