カカオニブとは?

カカオニブとは?

高カカオマスチョコレートの人気と共に、ビターなカカオ愛好者の間でじわじわと注目度が高まっているスーパーフードがカカオニブです。

カカオニブとは、カカオ豆を発酵した後にハスクと呼ばれる外皮を取り除き、胚乳部分となったものです。簡単にいうとカカオ豆そのものとも言えます。

カカオニブはチョコレートやココアなどを製造するときに使われるカカオマス(カカオリカー)・カカオバター・カカオパウダーなどに加工される前の状態のもので、全カカオ製品の原材料となります。

つまりカカオニブとは、カカオの風味・香り・栄養価を全て補えるカカオのホールフードといえます。

このコラムでは知っているようで分からないカカオの魅力と秘密をお伝えしていきます。

 

カカオについて

学名:Theobroma cacao L. (テオブロマ カカオ)
Theobroma Cacao L.という学名は、1758年にスウェーデンの植物学者チャールズ・リンネウスがつけたもので、ギリシャ語でTheo(神々の)broma(食べ物)という意味です。カカオに馴染みのある植物の分類は、1869年にスイスの植物学者グスタフ・ベルヌイユがグアテマラで行ったのが最初です。この研究は、1886年にドイツ人のカール・M・シューマンによって続けられた。1964年、スペインの生物学者ホセ・クアトレカサス・アルミは、22種のテオブロマを分類し、そのほとんどが南米原産であろうとしていますが、「Theobroma Cacao L.」については中米原産としています。現在、Theobroma Cacao L.属には、合計24の植物種が含まれています。しかし、Theobroma Cacao L.はチョコレートの生産のためだけに栽培されています。

出典:Estudio del CACAO en el Perú y en el Mundo “Alimento de los dioses”(Carlos Lineeo)Lima, julio de 2016

俗名:カカオ

科目:アオイ科

食用の部位:種子(豆)・パルプ(果肉)

産地:赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上の、しかも年間を通じてその上下する範囲がごく狭い、高温・多湿な地方で栽培される熱帯植物です。
中南米・西アフリカ・東南アジアで栽培されています。

カカオの特徴カカオは言わずと知れたチョコレートの原料になる植物です。カカオの木は1年を通して花を咲かせ実を付けます。この実はカカオポッドと呼ばれ、成熟するまでに約6か月かかります。